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『セミ』(ショーン・タン著、岸本佐知子訳、河出書房新社)
イラストレーター・絵本作家として活躍する一方、舞台監督や映画のコンセプトアーティストとしての活動の場を広げているショーン・タン。この作品はシュールで不気味。
セミ 高い ビルで はたらく。しごと データ 入力。17ねんかん。けっきん なし。ミス なし。トゥク トゥク トゥク!
人間に嫌われ、次々と仕事をして、残業しても誰も感謝してくれないセミ。しかし、最後がすごい。かわいそうなセミの人生を語りながら、実は孤独でかわいそうなのは人間のほうかもしれない。
シュールだが、ズキッと胸を突かれた。
鎌田實 2022年1月19日 (水) 09時00分 | 固定リンク Tweet