鎌田劇場へようこそ!(528)
「選ばなかったみち」
なかなかの力作。
若年性の認知症になっていく父と娘の24時間を描いている。
父はメキシコからアメリカに来た移民で作家。
介護が必要になっているが、頭の中は初恋の女性と出会った故郷メキシコや、作家として行き詰まったときに尋ねたギリシャを旅している。
タイトルがいい。
人生は分かれ道の連続。選ばなかった道には何があったのだろう。
それでも人は常に道を選ぶ。
人によっては誰も行きそうもない道を選ぶ。ぼくもその傾向が強い。
静かに人生のことを考えられるとてもいい映画だ。
認知症になっても頭の中では複雑な思いが行き来し、豊かな感情が残っていることも伝わってくる。
認知症になることを恐れる必要はない。
なおかつ人間の尊厳を思わせてくれる素敵な映画だ。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 出演番組のお知らせ(2025.03.12)
- 鎌田劇場へようこそ!(574)(2025.02.28)
- 鎌田劇場へようこそ!(573) (2025.02.08)
- 鎌田劇場へようこそ!(572)(2025.01.23)
- 鎌田劇場へようこそ!(571)(2025.01.18)