ウクライナを想う④
ロシアは「兄弟のように思っている」というウクライナを、なぜこれほどまでに残酷に攻め続けるのか。
この映画をみて少しわかったような気がする。
「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」
2019年のポーランド、ウクライナ、イギリスの合作。
世界恐慌が起き、豊かな穀倉地帯であるウクライナでたくさんの餓死者が出た。
それに反して、モスクワは世界で突出して景気がよかった。
スターリンの政策がよいからだと報告するジャーナリストもいた。
しかし、主人公の若きジャーナリストは、なぜモスクワだけが繁栄しているのか不思議に思った。
彼は、諜報機関の追跡を逃れながらウクライナに入り、
悲劇の現実を目の当たりにする。
ソビエト連邦がウクライナを搾取し、偽りの繁栄を築いたことを世界に伝えた実話である。
ジョージ・オーウェルの「動物農場」を思い出した。
理想的な共和国と思っていたら、指導者のブタが独裁者と化し、恐怖政治を敷いていく。
プーチンととりまきの新興財閥、諜報部の輩たち、そんな今のロシアの政治と重なって見えてくる。
「赤い闇」は配信サービスで見ることができます。
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