鎌田劇場へようこそ!(539)
「アウシュヴィッツのチャンピオン」
1940年第二次世界大戦中のドイツ占領下のポーランド。
アウシュヴィッツビルケナウ強制収容所に最初に移送されたグループの中に、
ポーランドのボクシングチャンピオンがいた。
彼は、ユダヤ人ではなく、カトリック教徒だった。
反ナチス運動をしていたとして、収容所に送られたのである。
そこで収容所を管理するナチスの親衛隊たちの娯楽として、ボクシングをさせられた。
30 kgも違うドイツ人と戦わされて、勝ったこともあった。
絶望的な状況の中で、生き抜こうとする姿がすごい。
ぼくは15年ほど前、アウシュヴィッツを訪ねたことがある。
110万~140万人の人がガス室に送られ殺されたと言われている。
二度とアウシュビッツのような絶滅収容所を作ってはいけない。
プーチンは「反ナチス」という言葉を使いながら、弱い国を脅かし、命や人権を奪うなど、彼自身がナチス的なふるまいをしている。
絶対的権力による暴力を許さないために、歴史に学ぶ必要がある。
映画としても、うまくできていておもしろい。
たくさんの人に見てもらいたい映画だ。
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