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2022年10月27日 (木)

命のラーメン、双葉食堂


福島県南相馬市の双葉食堂が今年9月、閉店しました。
双葉食堂は小高地区で72年間、福島県中から愛されてきました。

おかみさんの豊田英子さんから閉店の挨拶状が届きました。
おかみさんとぼくの出会いは、東日本大震災のとき。
小高地区の方の多くは集団で新潟県三条市の体育館に避難しました。
ぼくは南相馬に支援に通いはじめており、「三条に避難した人たちにも元気を与えてほしい」と言われ、
三条に避難している人たちと携帯電話をつなぎました。
そのなかに、豊田さんがいたのです。

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その後、豊田さんは仮店舗で営業再開。
「生きているってすばらしい。津波に負けるな。双葉食堂命のラーメン」
ぼくが送った色紙は、食堂の目立つところに飾られました。
みんなが営業再開を待ちわびていたのでしょう。
一日400食のラーメンが出ました。
働く仲間たちの多くは、津波で家を失っていました。
働く場があることは大切なことでした。

やがて、双葉食堂は仮店舗から本店舗へ。
そして、今年9月の閉店のお知らせが広がり、夜中から予約の記入をする人もいて、
朝になると一日分の予約はいっぱいになりました。

おいしいラーメンに、たくさんの人たちが癒してもらいました。
双葉食堂、長い間、ご苦労さまでした。

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