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『本心』(文藝春秋)芥川賞作家・平野啓一郎の最新の長編小説。
突然亡くなった母親の本当の心。愛する人の他者性を理解できますか。
夫婦、親子、親友・・・本心はわからないが、わからないということをわかることが大事。実は、自分の本心さえわからない。本当の自分は一つじゃない、と平野啓一郎は言っている。死の自己決定、貧困、社会の分断・・・・愛と幸福の真実が語られる、近未来を舞台とした素敵な小説です。
鎌田實 2022年10月12日 (水) 09時00分 | 固定リンク Tweet