『高齢者福祉論 介護保険制度の理念・意義・課題』(香取照幸著、東洋経済新報社)
著者は現在、上智大学教授。
旧厚生省に入省し、政策統括官、年金局長などを歴任し、介護保険法や子ども・子育て支援法などに取り組んだ。
その経験をもとにした福祉論の講義を書籍化した。
特養のユニットケアがなぜ始まったか、施設が収容の場から生活の場へと変化していくうねりがわかりやすく書かれている。
どのようにして介護保険ができ、運営されてきたのかかが実によくわかる。
福祉にかかわる人には、ぜひ読んでもらいたい。
日本の福祉を体系的に知るうえで頭の整理になる、すぐれた本です。