NBM
富山県にある「ものがたり診療所」に行きました。
訪問診療と外来診療を展開する「ものがたり診療所」、末期がんの人や進行性難病の人、脳卒中の人などが自分流に暮らすケア付きアパートの「ものがたりの郷」、訪問看護、訪問介護、居宅介護支援などを展開するサービス部門があり、「ものがたりの街」を形成しています。
目を引いたのは、壁に貼られた「言葉」の数々。
看護師、理学療法士、介護士、医師などが聞いた患者さんやご家族の言葉が壁に貼られ、みんなで共有していました。
そんな言葉が積み上がってくると、その人の物語になります。
ぼくは病院づくりをするとき、95%はEBM、エビデンス・ベイスド・メディスン=科学的根拠に基づく医療を大切にしてきましたが、
あとの5%はNBM、ナラティブ・ベイスド・メディスン=対話と物語に基づく医療を意識してきました。
人生や生き方に大きくかかわる在宅ケアや緩和ケアを行うときには、NBMは特に重要です。
ものがたり診療所は、秋田、青森、岩手、北海道などに広がっています。
NBMはこれからますます重みが増してくると思います。
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