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「聖地には蜘蛛が巣を張る」
デンマーク、ドイツ、スウェーデン、フランスの合作映画。イラン第二の都市であり、国内最大の聖地マシュハドは、2000万人の巡礼者が訪れる都市。そこで、2000年前後に16人の娼婦が殺される事件が実際にあった。その事件に着想を得て描かれたクライムサスペンスである。
犯人は町を「浄化」していると主張する。それを称える人たちもいる。イスラム教の聖地の闇には、狂気が満ちている。カンヌ国際映画祭女優賞を受賞した。すばらしい出来栄えである。
鎌田實 2023年5月 5日 (金) 09時00分 | 固定リンク Tweet