週刊朝日の思い出
「週刊朝日」休刊特別増大号に、思い出を書きました。
ぼくは、2006年から数年間、「がんばらないけどあきらめない」という連載をしていました。
毎回カラーページで、週刊誌にまだまだ勢いがあったころです。
はらだたけひでさんが、カマタの楽しく、ほっこりするイラストをかいてくれました。
どんなイラストをかいてくれるのか、とても楽しみでした。
はらださんと、カラーページに負けない魅力的なエッセイを書こうと、かなりプレッシャーがかかっていました。
この回は、諏訪中央病院の緩和ケア病院での話。
がんを患う女性が、料理人としての最後の仕事として、フランス料理のフルコースをつくりました。
そして、チェコからチェロを携えて演奏にやってきたブラダン・コチ。
平和を訴えて徴兵を拒否した音楽家です。
この日、彼女のために演奏したのは、無伴奏チェロ組曲第六番。
フランス料理のフルコースの味を、ぼくは一生忘れないと思います。
「週刊朝日」のなつかしい思い出です。
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