なぜか気になる作家

ミラン・クンデラが亡くなりました。
チェコスロバキア生まれのフランスの作家。
『鎌田實の人生図書館』のなかで、
なぜか気になる外国作家ベスト１に選びました。

いちばん好きな著作は、世界的なベストセラー『存在の耐えられない軽さ』。
1968年、民主化運動が高揚したプラハの春を舞台にした物語で、
ニーチェの永劫回帰が底流にあります。
共産党権力が力を高めていく生きづらさのなかで、恋愛が展開します。
存在は軽くていいんだと勝手に解釈し、ほっとしたのを覚えています。
エンディングは、主人公が地に足がついた生活に変わっていきます。
ぼくの生き方にもちょっと似ているように思いました。
映画も、ネット配信で見ることができます。