憎悪という病
「憎悪は大きな病気だ」
アブエライシュ医師の言葉だ。
彼は2009年、イスラエル軍のガザ攻撃により、3人の娘とめいを失った。
パレスチナ難民キャンプで成長し、エジプトのカイロ大学を卒業し、ハーバード大学で研修した医師である。
仲間たちから、お前はイスラエルを憎むだろうと言われたとき、
「憎しみは、憎む側をも破壊するがん細胞のようなものだ」と述べた。
4番目の娘が砲撃で瀕死の状態になったとき、必死に助けようとしてくれたのはイスラエルの医師だった。
「憎悪は大きな病気だ。それは破壊的な病であり、憎む者の心を破壊し燃やし尽くす」
『それでも、私は憎まない あるガザの医師が払った平和への代償』(イゼルディン・アブエライシュ著、高月園子訳、亜紀書房)
この本が日本で翻訳されて出版されるとき、お手伝いをした。
著者であるこの医師は、現在の状況をどのように見ているだろうか。
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