クリスマス停戦を
2013年、ガザを訪ねた。
国連組織UNRWAの医療班の代表をしている清田先生の案内で、
ガザの病院のドクターたちとパレスチナ人の健康状態について語り合った。
ガザは「天井のない監獄」と言われているが、
このころはまだ、ここから出ていくことは難しかったものの、中では比較的自由に生活ができた。
ぼくが書いた『アハメドくんのいのちのリレー』の読書会もガザで行うことができた。
パレスチナの作家協会の人たちは高く評価してくれた。
このときの議論で出たのは、
「パレスチナもイスラエルもお互いのつらさに気が付かないと、
なかなか平和は来ない」ということだった。
ナチスドイツによるホロコーストでたくさんのユダヤ人が殺された。
その後、イスラエルが建国され、パレスチナ人が住んでいる土地にイスラエル人が入り、
多くのパレスチナ人が家を失い、難民になって他国へ出ざるを得なくなった。
困難な体験をしている2つの国が、どうやったら共存できるか考えるべきという議論も、この時期にはできていた。
もう一回、そういう状況に戻していく必要があるように思う。
今日はクリスマス。
クリスマス停戦が実現し、
ここから一歩、平和へ歩を進めることはできないだろうか。
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