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2024年1月30日 (火)

鎌田實の一日一冊(429)

『八ヶ岳南麓から』(上野千鶴子著、山と渓谷社)

社会学者の上野千鶴子さんが、山暮らしのエッセイ集を出した。
議論の切れ味はめっぽう鋭い上野さんの、強くて、やさしくて、あったかいところがにじみ出ている。

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八ヶ岳南麓にいるのは知っていた。
諏訪中央病院の緩和ケア病棟に入院したがんの友人を、支える上野さんの姿をよく見かけた。
山荘近くのお仲間たちとの上手な距離感も、上野さんらしい。

民衆史にこただわってきた色川大吉さんがお隣さんだった。
その色川さんが大腿骨頸部骨折し、3年半、見事にサポートした。

ぼくと同い年の上野さん、エッセイを読むと相変わらずスキーをしているようだ。
魅力たっぷりのエッセイ集。

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