『夜想曲集 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』(ハヤカワ文庫)
ノーベル文学賞作家のカズオイシグロにはまっている。
長崎で生まれ、父親の仕事の関係で、5歳のときイギリスへ。
ミュージシャンを目指していたこともある。
ソーシャルワーカーとして働いたこともある。
何作も読んだが、代表作『日の名残り』はブッカー賞に輝いただけあり、おもしろい。
映画もよかった。

長編を読むのはちょっと…という人に、『夜想曲集』はおすすめ。
5つの短編小説は、ハッピーエンドの話はまったくない。
若かったころの苦い思い出、チャンスを逃してしまった後悔、ノスタルジア。
ロマンチックで切ない。
旅に出るときに、この本を持っていきたい。
