鎌田實の一日一冊(431)
「四重奏」(逸木裕著、光文社)
主人公は、大切に思っていた女性の死にショックを受け、
その死の真相を知ろうとする。
二人ともチェロ奏者。
物語のなかに、マーラーの交響曲二番復活とか、
ショスタコーヴィチ交響曲第五番とか、
クラシックの楽曲が出てくる。
iPhoneで調べて、その音楽を流しながら読んでいく。
ショスタコーヴィチの楽曲は、チェロとコントラバスに始まり、バイオリンとヴィオラが追っかけていく、そんな音楽だ。
ブルックナーの交響曲第九番というのも出てきて、
検索しているうちに、カラヤン指揮のウィーンフィルの映像が見つかった。
この作家の本は初めて読んだ。
人を理解するということはどういうことなのか。
音楽を理解するということはどういうことなのか。
おもしろい展開の音楽ミステリー。
ページをめくりながら幸せを感じた。
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