自然寛解
月刊「潮」で連載している「希望・日本」。
5月号は、「余命告知を覆した三人に共通する可能性とは」と題し、
ステージ4から完治した3人にインタビューしています。
特に驚くのは、スキルス胃がんで肺に転移した方の体験です。
南三陸の病院に入院し、
貧血が進んでいたため輸血が終わって久しぶり入浴していたとき、
東日本大震災が発生しました。
津波が襲い、5階まで避難。
手をひっぱりあげられて、5階に逃げることができた最後の一人でした。
入院患者107人のうち72人が犠牲になるなか、
まさに九死に一生を得たのです。
その2か月後に仙台の病院で検査を受けると、肺に転移していたがんが消えていました。
がんの自然寛解です。
ぼくたちのカラダのなかには、わからない力があるのだと思いました。
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