リラクゼーション
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先日ウクライナ避難民の方々へ配給を行った際、食べものがないと泣きながら話してくたタティアナさんへ、食料を届けに行ってきました。
タティアナさんは戦争が始まる前からクラクフに住み、仕事をしていました。戦争が始まってすぐ、カホフカで祖父母と一緒に住んでいた子供2人を連れて避難してきました。ウクライナで兵士として戦っている長男、軍事高校へ通う次男、クラクフ85番小学校に通うカティアちゃん(1年生)の3人の子どもがいます。
1日12時間(夜勤も)、窓を製造する工場でくたくたになるまで働き、両手にはたくさんのけがの痕。給料の殆どは家賃と光熱費でなくなり、政府から支給される育児保証金で何とか繋いでいるが、冷蔵庫の中が空っぽになることがあり、学校に持っていかせるサンドイッチも作ってあげられないと涙をこぼしていました。
校長先生と相談してカティアちゃんの給食費(サンドイッチ代)を6月20日の終業式の日までJCFで負担することにしました。
カティアちゃん(1年生)。とても静かで勉強のできる子。
カホフカに残してきたおじいさんおばあさんに会えないのがつらく、早くウクライナに帰りたいと話している。
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正常分娩に保険を適応することを主張してきました。
首相官邸に呼ばれたときにも、2か月前の人口戦略シンポジウムでも
この話をしました。
政府は本腰を入れ、26年度から実施するということです。
出産育児一時金(50万円)は少しずつ上がってきましたが、
同時に、医療機関が自由に設定できる分娩費用も上がってきたので、
結局、出産する人のためになっていないという現実がありました。
だから、この正常分娩の保険適応はとてもいいことです。
ただし注意しなければならないのは、出産育児一時金を廃止してはならないこと。
正常分娩の費用を保険適応して自己負担をゼロにしたうえで、
20万円でも出産育児一時金を出すことで、出産子育ての準備を支援することができます。
そのくらいのことはしないと、出産する人たちの背中を押すことにはならないと思います。
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最近、SNSなどで、小さな子どものいる親を「お子持ち様」と呼び、
批判する投稿が相次いでいることを知りました。
職場の同僚が、子どもが熱を出して仕事を休んだため、部署全員の仕事が増えて大変、などというものです。
うっぷんが子育て中の親に向けられていることの背景には、
全世帯の平均所得が545万円に比べ、子どもがいる世帯の平均所得は785万円と高いのに、
その人たちが優遇されるのはおかしいという思いがあるようです。
しかし、子育て世代への支援は、子育て中の世代のためだけではない、と思います。
人口減少という視点でこの国の問題をとらえようとすると、
2100年の日本の人口は、各種の政策が失敗すると650万人、
うまくいっても800万人になると予想されています。
消費も、働く人も少なくなり、この国自体が老化現象を起こしていくのです。
そんな日本を元気にするには、人口減少をできるだけ緩やかにすること。
だから、子育てのしやすい社会をつくり、人口減少問題を解決していくことは、
すべての世代の人にとって必要なことなのです。
ただし、子育てをしている人への支援によって、しわ寄せが起こらないようにすることは大切なことで、これから社会や企業が考えていかなければならないと思います。
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ゲーテウェブで、 『毎週1話、読めば心がシャキッとする13歳からの生き方の教科書』(致知出版社)より、一部を抜粋・再編集して、鎌田の話が取り上げられました。
経営者、アスリート、教育者、歴史上の偉人など、成功者と呼ばれる人は困難に直面した時にどのように考え、行動してきたのか。それを知ることはきっと、一度きりしかない人生を自分らしく生きるための学び・教訓となるはずだ。学校では教えてくれない、人生で本当に大切なこととは?
「子どもの卒業式まで生きたい」
余命3ヵ月の女性が起こした奇跡
母から子供へ。命のバトンタッチ
ベストセラーとなった『1日1話、読めば心が熱くなる 365人の教科書』シリーズを、中高生向けに編集してほしいという要望から生まれた本書。大谷翔平と菊池雄星に教えた目標設定術、吉田松陰が獄中で行った教育、小児末期がん患者への涙の演奏会など、生きる力と考える力を育む実話52編を収録している。¥1,760/致知出版社
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介護専門誌「おはよう21」で
大王製紙の「介護の快護化」という連載をしています。
介護をする人も受ける人も快適になる排泄ケアというものを考えています。
排泄ケアは睡眠ととても関係があります。
かつては2時間おきなど頻回なおむつ交換をよしとする時代がありましたが、
頻回な排泄ケアは、利用者の睡眠を妨げることがわかってきました。
10年ほど前、台湾の不老学会に呼ばれたとき、
台湾の介護施設では「2時間おきのおむつ交換」がよい介護施設の条件になっていたので、これは考え直したほうがいい、利用者の希望に沿ったほうがいい、と話しました。
ぼくが利用者の立場なら、こんなに頻回に起こされたら、中途覚醒していい眠りが得られないだろうから、と話したことを覚えています。
大王製紙の論文では、おむつや衣服、シーツの交換など、一人の排泄ケアにどれくらいの時間がかかるかを調べ、質の高いおむつを使用することで交換回数や時間を減らすことができるとしています。
ケアされる人は熟睡でき、ケアする人は負担の少なくなる。
どちらにとっても快適になります。
アテントは、いいおむつを作ることで「介護の快護化」宣言をしているのがいいなと思いました。
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青森県十和田市にある「くらしラボ」という介護事業所。
訪問介護やデイサービス、小規模多機能ホームなどを運営しています。
ユニークなところがいろいろいありますが、
会社経営になっているのもその一つ。
利用者の要望や意向に合わせたオーダーメイドな介護を展開しています。
そのため、たくさんのいい人材が集まっています。
働く人に対しても「ふつうの暮らし」を考えて、
子連れ出勤がOK。
子どもも保育園に行きたくない日は、お父さんやお母さんと一緒にくらしラボにやってきます。
利用者の高齢者たちも、子どもが来ることを喜んでいるといいます。
4月下旬に開催された「人口戦略シンポジウム」で、
ぼくは母親のお迎えだけでいいのか、という話をしましたが、
お迎えどころか、くらしラボでは親が子どもを連れて出勤し、一日、子どもが親の仕事をみることができます。
そんな話を、知事ら約20人の前で話しました。
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昨年2月に起こったトルコシリア大地震。
シリア政府はクルド人の多い地域に対して、ほとんど災害支援をしていないと聞きました。
支援が行き届かないところに薬を送ろうということで、
まず自分自身が寄付、JIM-NET、JCF、JVCの3団体共同で支援の呼びかけました。
おかげさまで543万円が集まり、クルド赤新月社と相談しながら、医薬品を選択。
JIM-NETのスタッフで准看護師のリームがシリアに赴き、
シリアの国内避難民のところに日用品や薬を届けることができました。
5月10日19時30分~、シリア地震支援オンライン報告会を開催します。
参加は無料です。
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「ラブカは静かに弓を持つ」(安壇美緒著、集英社)
ラブカとは、深海魚。
深い海に潜ってなかなか動かないスパイの暗号だ。
作曲家の著作権を管理する団体の青年が音楽教室へ入り込んで、
チェロを学ぶ。
心を開けない青年の心が、少しずつ溶け出していく。
音楽を通してどんどん変わっていき、人と打ち解けては話ができるようになっていく。
読んでいる側も、この青年、スパイなんか止めてしまえばいいのに、と感情移入。
殺人などの大事件は何も起こらないが、緊張感が漂っている。
大人の習い事ってこんなことなのかとも思わせる。
主人公はチェロを弾く楽しさを経験し、初めて友だちができる。
信頼とは何か、創造力とは何か、希望とは何か。
けっこうハラハラドキドキしながら楽しく読めます。
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唐十郎さんが亡くなりました。
唐十郎のやってきた、状況劇場、そして唐組。
ずっと唐十郎の芝居をみてきました。
芥川賞作家でもあります。
2009年、検査入院のため諏訪中央病院へやってきました。
ぶらりと、岩次郎小屋へお茶を飲みにきたときの写真。
劇作家としてもすぐれていましたが、役者としての存在感がものすごかった。
彼が舞台に出てくるだけで、紅テントの空気がガラリと変わる。
唐さんが、芝居作りを見においでと言ってくれて、稽古小屋までいきました。
唐組のテント小屋にいくと、一番うしろに監督椅子を2客並べて、特等席で見せて頂きました。
なつかしい思い出です。
日本の演劇界の革命家、唐十郎が亡くなって、とても寂しい。
むこうの世界でも、良い芝居を作ってください。
ご冥福をお祈りいたします。
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