「お子持ち様」批判
最近、SNSなどで、小さな子どものいる親を「お子持ち様」と呼び、
批判する投稿が相次いでいることを知りました。
職場の同僚が、子どもが熱を出して仕事を休んだため、部署全員の仕事が増えて大変、などというものです。
うっぷんが子育て中の親に向けられていることの背景には、
全世帯の平均所得が545万円に比べ、子どもがいる世帯の平均所得は785万円と高いのに、
その人たちが優遇されるのはおかしいという思いがあるようです。
しかし、子育て世代への支援は、子育て中の世代のためだけではない、と思います。
人口減少という視点でこの国の問題をとらえようとすると、
2100年の日本の人口は、各種の政策が失敗すると650万人、
うまくいっても800万人になると予想されています。
消費も、働く人も少なくなり、この国自体が老化現象を起こしていくのです。
そんな日本を元気にするには、人口減少をできるだけ緩やかにすること。
だから、子育てのしやすい社会をつくり、人口減少問題を解決していくことは、
すべての世代の人にとって必要なことなのです。
ただし、子育てをしている人への支援によって、しわ寄せが起こらないようにすることは大切なことで、これから社会や企業が考えていかなければならないと思います。
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