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『未明の砦』(太田愛著、KADOKAWA)
共謀罪が作られ、はじめての容疑者が逮捕されようとしていた。標的は、大手自動車メーカー「ユシマ」の4人の非正規工員たち。政治家と大手自動車メーカーの癒着を背景に、警察の完全監視下に置かれた若き非正規工員たちが理不尽な攻撃に遭いながら、つながっていく。怒りと欲望、自信と矜持、絶望と希望。
太田愛の『彼らは世界にはなればなれに立っている』を読んで、とんでもない作家だということに気がついた。『未明の砦』を読んで、ますますファンになった。
鎌田實 2024年7月10日 (水) 09時00分 | 固定リンク Tweet