« 本日「なないろ日和!」出演 | トップページ | ぼくの本棚 »

2024年8月14日 (水)

鎌田實の一日一冊(438)

『城砦』(アーチボルト・ジョセフ・クローニン著、夏川草介翻訳、日経BP)

あのクローニンの名著が新訳で復刊。
訳は、『神様のカルテ』(小学館)などで一躍ベストセラー作家になった夏川草介だ。
彼の年代では読書家でもクローニンなんて読んでいないはず。
ぼくは1964年刊のクローニン全集をもっているが、
『城砦』などがいくつか欠けている。
だれかが持っていって、返してくれなかったのだろう。
わりあい読みやすい翻訳だったが、
夏川さんの新訳はもっととっつきやすい。

Img_1075

大学を卒業したばかりの医師が夢と希望をもち、
医師という仕事に望む半生が綴られている。
50年前、医学部を出たばかりのぼくがその後、半生を過ごす病院に赴くために、
東京から茅野駅に降りたったときに感じたようなことが、
冒頭に綴られている。
自分の人生を振り返りながら、伝説の名著を読み直した。

|

« 本日「なないろ日和!」出演 | トップページ | ぼくの本棚 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事