鎌田實の一日一冊(435)
『本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語』(平凡社)
2023年に東京都写真美術館で二人の企画展がありました。
その公式カタログが、平凡社から出ています。
ロベール・ドアノーは1912年生まれの写真家。
本橋成一は1940年に東京に生まれ、写真家であるとともに、チェルノブイリ原発事故の被災地で暮らす『ナージャの村』などの映画も撮っています。
写真集の表紙はドアノーの「結婚式」と本橋の「青函連絡船」。
二人は、サーカスや市場、炭鉱など同じようなものを被写体にしています。
まさに二人の物語が交差する。
二人の対比で、本橋のチェルノブイリの人々へのやさしいまなざしがより伝わってきました。
とんでもなくすばらしい写真集。
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