温泉卵+豆腐
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『長生きたまご』(サンマーク出版)に
福島県の土湯温泉の源泉湯庵森山で作っている温泉卵のことを書きました。
この温泉卵をみそ汁や煮物に入れたりして食べています。
いちばん気に入っているのは、納豆と一緒に食べる方法です。
きざみネギとごまをふりかけ、温泉卵を崩しながら、納豆をかきまわして食べるのが大好きです。
納豆に温泉卵というのは、理由があります。
納豆には皮膚の健康を守るビオチンが含まれているのですが、
生の卵白に含まれるアビジンが、このビオチンの吸収を阻害してしまいます。
卵白に熱を加えるとアビジンの効果がなくなるので、
温泉卵の白身なら、納豆の美肌効果を得られるというわけです。
もちろん、納豆と卵はWタンパク。
朝食にはもってこいの、朝タンです。
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東京新聞140周年記念のイベントで
高橋尚子さんと公開対談をしました。
東京新聞は日頃からJCFやJIM-NETの活動を何度も書いてくれているので、そのお礼の気持ちで引き受けました。
高橋尚子さんに
「自分はすごいランナーだと思いましたか?」
と質問すると、「一度も思わなかった」との答え。
ちょっと成績がよくても、ダメランナーにならないように、監督に怒られないようにしなくちゃと思っていたといいます。
オリンピックの2週間ほど前、監督が出した本の最後の行に
「高橋も強くなった」と書いてありました。
高橋さんは、それがうれしくて、その箇所だけ切り取ってお守りに入れて走ったそうです。そして、金メダル。
大学時代は、霧ヶ峰で高地トレーニングをしたといいます。
白樺湖や車山のあたりをよく走ったとか。
茅野へ来たら、ごちそうしましょうと約束しました。
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西田敏行さんの突然の訃報に驚いています。
一時、テレビで歩くのが大変になってきたかなと見える時期がありましたが、
最近はお元気そうで、安心していました。
今から20年以上前、ぼくの「がんばらない」(集英社)という本が
ベストセラーとなり、2時間のテレビドラマ化されることになり、
医師・鎌田實の役を西田さんがやってくれることになりました。
その後、西田さんは心筋梗塞になりましたが、
第2弾のドラマでも「鎌田の役はオレがやる」
と言って、再度、主演を務めてくださいました。
鎌田實役の西田敏行さんと、鎌田。(2001年 諏訪中央病院にて)
あたたかな雰囲気を上手に醸し出して、演じてくれました。
撮影中、ちょうど諏訪中央病院のホスピタルコンサートがあり、
なんと西田さんが飛び入りで「もしもピアノが弾けたなら」を熱唱してくれました。
患者さんを喜ばせたいと思ってくれたようです。
撮影が遅くなると、「ご馳走するよ」と若いスタッフたちを食事に誘ったり、
周りの人を大事にしていました。
気配りある、あたたかな人でした。
東日本大震災の後、福島でも テレビの仕事をご一緒しました。
ふるさとを愛していました。
西田さん。
とても残念です。
どうぞ安らかにお休みください。
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SDGs岩佐賞の第五回の受賞者が発表されるとともに、第六回の応募が始まりました。
この賞は、公益財団法人岩佐教育文化財団が創設し、国連が採択したSDGsの趣旨に合致した活動を続けるうえで、資金が必要な団体や、厳しい環境のもとで地道な努力を続ける個人を応援する賞です。
分野は、医療、教育、福祉、環境、経済、平和・人権、芸術・スポーツ、農林水産・食の8部門。
賞金は各部門100~3000万円。
志はあるけれど、資金が厳しいという団体・個人にとってはとてもありがたい賞です。
応募は、11/12まで。
詳しくはこちら ↓
https://www.sdgs-iwasazaidan.com/
すばらしい活動をする財団だと思います。
ぼくも少しだけ協力させていただいています。
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「憐れみの3章」
わけがわからない映画だ。
ゾクゾクする。不条理。権力と服従。
信仰やセックスも、支配するものとして描かれている。
監督は今世界が最も注目しているヨルゴス・ランティモス。
前作の「哀れなるものたち」はアカデミー賞4部門を受賞した。
ギリシャから出てきた、ハリウッドを制覇しようという勢いのあるこの監督は、人間の本質に迫ろうとしている。
主演女優は「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン。
「哀れなるものたち」でも主演をつとめ、どちらの作品でもアカデミー主演女優賞をとっている。
次回のランティモス監督作にも出演するという。
わけがわからないし、気持ちの悪い場面もあるので、
頭が混乱してしまうかもしれない。
万人うけはしないが、一度見るとクセになってしまうランティモス作品。
刺激的な映画だ。
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「私は憎まない」
2009年、自宅がイスラエル軍の砲撃を受け、3人の娘とめいが殺された。
壮絶な体験をしながらも共存の可能性を信じ、平和と人間の尊厳を追求するガザ出身の医師イゼルディン・アブラエーシュ博士に迫ったドキュメンタリー。
ぜひ、多くの人に見ていただきたい。
イゼルディン博士が来日し、10年ぶりに再会した。
彼はガザ出身のパレスチナ人。イスラエルの病院で働く初のパレスチナ人の産婦人科医だった。
今はカナダのトロント大学で産婦人科医学のほか、心のもち方と人生について研究している。
3人の娘とめいは「亡くなった」のではなく、「殺された」という。
イスラエル軍の戦車は、狙いを定めて攻撃をしてきたという。
それでも彼は、ハマスのような考え方を否定している。
パレスチナとイスラエルが共存する方法があるとして、
「それでも私は憎まない」と言い続けている。
生き残った三女は、右目を失明し、右手に大きな外傷を負った。
彼女もこう語っている。
「右目が見えなくても左目で社会で生きていく」
「右手が使えなくても、左手でペンをもつ練習をして字を書く。勉強をあきらめない」
姉妹が殺されたことを怒っているか、とインタビューで聞かれ、
「怒っている。でも、父と同じように憎まないようにしてきた」と答えた。
そして「今でも怒っている自分自身を怒っている」と述べた。
抑えようのない怒りを認めながら、そんな自分を抑えようとしているのだ。
2015年、パリの劇場で、「イスラム国」の多発テロにより観客89人が殺された。
そのなかに、小さな子どもをもつ母親がいた。
その夫が「ぼくは君たちを憎まないことにした」という本を書き、映画にもなった。
憎しみは、感染する疫病のようにまわりに広がり蝕んでいく。
「憎まない」ということは大事なことだと思った。
現在、東京・アップリンク吉祥寺などで公開中。
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『芸人たちの芸能史』(永六輔著、中央公論新社)
35歳の永六輔が書いた芸能論が、55年ぶりに復刊された。
芸能、芸道、芸人を愛していた永さん渾身の本は、読みこだえがある。
「農耕技術が発達するにつれてその宗教性は失われていき、
かつて神に奉納した芸能は庶民に演出して見せることで放浪芸が生まれていく。しかも差別の歴史のなかで」
「戦時中、淡谷のり子はブルースを禁じられたが、慰問に行くと兵隊はブルースを歌ってくれという。
その兵隊の気持ちを察して、舞台のすみにいた憲兵が姿を消し、彼女はブルースを歌った。あとで、その憲兵が舞台裏で同じようにブルースを聞き涙ぐんでいたという。このエピソード一つでも、芸能とわれわれの人間的なかかわり合いというものがわかるはずだが、軍部はそれがわからなかったのだからおそろしい」
やっぱり、永さんはすごい。
エンタメの源流がこの一冊でよくわかる。
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『長生きたまご』(サンマーク出版)
本日発売。
すぐに増刷が決まりました。
丸ごと一冊、たまごに注目しています。
年齢を重ねて怖いのは「低栄養」と「骨折」、そして「認知症」。
たまごはまさに「筋肉」と「脳」に効く超優良たんぱく質として、
健康・健脳に貢献してくれる「ナンバー1」食材です。
朝食にまず、たまご4個を使ったスペイン風オムレツ、
運動後には「たまごシェイク」、ランチの蕎麦屋では、蕎麦の前に「だし巻き」を!
1日4個以上毎日たまごを食べ、たまごをこよなく愛する76歳の鎌田實医師が、
たまごの栄養の最新情報と「毎日の生活に“プラス1個”」する楽しい工夫を1冊にまとめました。
レシピ未満の「超カンタンたまごレシピ」と、「長生きたまご的プチ運動」も必見。
「鎌田式たまごダイアリー」もぜひご活用ください。
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