西田敏行さんを悼む
西田敏行さんの突然の訃報に驚いています。
一時、テレビで歩くのが大変になってきたかなと見える時期がありましたが、
最近はお元気そうで、安心していました。
今から20年以上前、ぼくの「がんばらない」(集英社)という本が
ベストセラーとなり、2時間のテレビドラマ化されることになり、
医師・鎌田實の役を西田さんがやってくれることになりました。
その後、西田さんは心筋梗塞になりましたが、
第2弾のドラマでも「鎌田の役はオレがやる」
と言って、再度、主演を務めてくださいました。
鎌田實役の西田敏行さんと、鎌田。(2001年 諏訪中央病院にて)
あたたかな雰囲気を上手に醸し出して、演じてくれました。
撮影中、ちょうど諏訪中央病院のホスピタルコンサートがあり、
なんと西田さんが飛び入りで「もしもピアノが弾けたなら」を熱唱してくれました。
患者さんを喜ばせたいと思ってくれたようです。
撮影が遅くなると、「ご馳走するよ」と若いスタッフたちを食事に誘ったり、
周りの人を大事にしていました。
気配りある、あたたかな人でした。
東日本大震災の後、福島でも テレビの仕事をご一緒しました。
ふるさとを愛していました。
西田さん。
とても残念です。
どうぞ安らかにお休みください。
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