世界はどこへ行くのか(1)
アメリカ大統領選では、4年間のバイデンの政治に多くの国民がノーをつきつけた。
トランプの圧倒的勝利だった。
しかし、それより怖いのは、イーロン・マスクを中心にしたテクノリバタリアンのやりたい放題だ。
イーロン・マスクも共和党も「小さな政府」にしようとしているのは同じだが、
マスクがやりたいのは徹底的な規制緩和。
テクノリバタリアンたちがやりたいのはここだ。
その傾向はすでに表れ、ビットコインが異常に高騰している。
ブロックチェーンで究極の自由の実現を目論んでいるのだ。
リバタリアンはクリプトアナーキスト(暗号無政府主義)の傾向が強い。
政府は貨幣を発行し、中央銀行がインフレやデフレにならないようにコントロールしているが、そういうことも無駄だと考えている。
暗号無政府主義が広がっていけば、匿名性がたもたれ犯罪も多くなるし、
金持ちたちはより見えない形で資産を拡大することができる。
5%の大金持ちのリバタリアンにとってはパラダイスになるのだが、
95%の人にとってはどうだろうか。
大統領職と上下院の多数を共和党が占める「トリプルレッド」が完成し、
トランプの「わが世」と見えるが、実はほくそえんでいるのはテクノリバタリアンたちではないか。
だとしたら、おそろしい世界がやってくる。
ぼくは自由を大事にしてきたので、これもありかなと思いながらも、
95%の見捨てられる人たちが出てくることに危惧を抱く。
アメリカのトランプ支持者たちはそのことに気づいているのだろうか。
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