日本はどこへ行くのか(3)
元日銀理事の山本謙三さんがおもしろい本を書いた。
『異次元緩和の罪と罰』(講談社)
アベノミクスは失敗だったと明快に書いている。
日銀が保有する日本国債は590兆円。
今回の補正予算も多くは国債発行によって組み立てられている。
対GDPで日本の債務残高は世界2位。
1位はレバノン、3位はスーダン、4位はギリシャである。
株も買い支えてきた。
24年3月時点で、74兆円の上場投資信託を購入している。
国際的にみれば禁じ手のはず。
結局、円の信頼は落ち、景気の波が来るたびに日本は円安の攻撃を受ける。
安倍一強で、異次元緩和が長く続きすぎた。
ゼロ金利からやっと金融正常化のスタートが切られたが
しばらく日本は壊れそうな薄氷の上を渡らなければならない。
長期的な視点をもつ政治家が出てこないと、なかなか解決しないだろう。
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