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2025年2月

2025年2月28日 (金)

鎌田劇場へようこそ!(574)

マリア・モンテッソーリ 
愛と創造のメソッド

Amazon、Google、Facebook などの創業者も受けた、
子どもを伸びのびと育む「モンテッソーリ教育」が
どのようにできたか。

2025年3月28日 ロードショー

面白いです。

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2025年2月27日 (木)

日本はどこへ行くのか(12)

介護保険制度ができて今年で25年。
在宅ケアが充実してきた。
訪問診療、訪問看護、訪問介護の3つがバランスよくあることによって、
家にいたいという人を在宅で見ることができる。
介護保険の制度の優れた点である。

しかし、訪問介護ステーションなどが経済的に成り立たず、倒産や閉鎖が追い込まれている。
給料も安く、人材も集まらなくなった。

訪問介護の人たちの給与を増やす必要がある。
そのためには介護報酬の見直しも早急にしないといけない。

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現在、介護施設で働いている外国人は約5万3000人。
この人たちの支えはとても大きい。
さらに政府はこの春から、特定技能や技能実習の人たちに研修を条件に、訪問介護も解禁する。
どれだけの人が訪問介護に応じてくれるかわからないが、とてもいいことである。

日本は高齢化のスピードも速ければ、人口減少のスピードも速い。
介護保険制度を成り立たせていくには、外国人の働き手をが大切である。
受け入れる側の日本人の意識も変えていく必要があるように思う。

かつて諏訪中央病院看護専門学校の校長をしていたとき、
中国出身の学生たちを教育してきた。
とても優秀で、看護師となり、日本の病院に勤めている人も多い。
看護も、介護も、外国人が必要な時代になってきていることを認識する必要がある。

 

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2025年2月26日 (水)

TVシンポジウム

TVシンポジウム
長い老後を、どう生きる
~健康長寿日本一”長野”の挑戦~

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NHK Eテレ 
2025年3月1日(土)午後2時~午後2時59分

PDFダウンロード

平均寿命や健康寿命、フレイルなど、
長野県が健康県になった理由を多方面から
元NHKエグゼクティブアナウンサーの三宅 民夫氏が
深堀りしていきます。ぜひご覧くください。

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2025年2月25日 (火)

日本はどこへ行くのか(11)

半導体大手のルネサスエレクトニクスは、
数百人規模の人員削減し、この春の定期昇給の実施を見送るという。
日本政府はラピダスにすでに920億円の支援を行い、
今後、AIと半導体産業に2030年まで10兆円規模の公的支援をすると決めている。

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半導体を制するものは世界を制する時代になったことは間違いない。
かつて半導体において、日本はトップだったが、
再びトップランナーに返り咲くことができるかどうか。
台湾、韓国、中国を抜くことができるか注目していないといけない。

 

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2025年2月24日 (月)

好評です

『お金が貯まる健康習慣』(荻原博子、鎌田實著、主婦の友社)

健康とお金の関係を書いた新刊。
Amazon売り上げランキングの老年医学というジャンルで1位になりました。
おもしろいです。
ぜひ、お読みください。

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2025年2月23日 (日)

みつ蔵のそば

蓼科へ行く道の途中に、みつ蔵というそば屋があります。
小さなそば屋ですが、20分くらいの行列ができています。
冬は待たずに入れるときがあるので、久しぶりにみつ蔵へ行きました。

ここでぼくが好きなのは、二色そば。
十割そばと、変わりそばの組み合わせです。

変わりそばは季節によって違うのですが、冬にはゆずを使ったそばがあり、舌ざわりがよくとてもおいしいです。

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とにかくそばが好き。
週に6回くらいは食べています。

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2025年2月22日 (土)

日本はどこへ行くのか(10)

2024年の国際収支速報では、経常収支は約29兆円の黒字だった。
円安で苦しんでいるが、やはり輸出企業にとってはホクホクだったのだろう。
思いのほかいい成績だったが、心配なことが二つある。
一つはデジタル赤字が6.6兆円。
動画配信やクラウドサービスの利用において、日本は一方的に払う側で、稼ぐ側になっていない。
DX化が進む今後はますます大きくなっていく。
二つめは、政府の借金が約1317兆円。

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与党は次の選挙でも勝とうとして大盤振る舞い。
野党も国民の支援がほしくて減税を主張する。
みんなが巨大な赤字があるにもかかわらず、お金を使うことばかり考えいてる。
はたしてこれでいいのだろうか。
国民民主党が人気を博しているが、見方を変えればポピュリズムの代表になっているように見えなくない。

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2025年2月21日 (金)

日本はどこへ行くのか(9)

4月13日から大阪関西万博が始まる。
しかし、熱気が伝わってこない。

大阪関西万博で関西や日本をどう変えるのか、なかなか見えてこない。
建設中も、軟弱地盤やメタンガスの発生など人工島の弱点が心配された。
そして、カジノを含む統合型リゾート=IRをやろという下心が見えてくる。

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1970年の大阪万博には行った。
大阪の大学とぼくの通っていた東京医科歯科大学の野球部の定期戦があったため、
大阪に行ったついでに訪ねたのだ。
会場はとにかくものすごい人で、何を見たかほとんど覚えていない。

どうも万博というは、1970年も、2025年も、ぼくの心をあまりワクワクさせてくれないようだ。
やる以上は成功を祈るが、とんでもない赤字を抱えて終わるのではないかと心配している。
東京オリンピックももえなかった。
イベントで景気づけをするという手法は、そろそろ終わりにしたほうがいいのではないだろうか。

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2025年2月20日 (木)

日本はどこへ行くのか(8)

全国世論調査では、選択的夫婦別姓について59%が賛成している。
自民党支持層でも57%が賛成。
与党の公明党も賛成している。

公明党はモノ言う与党になりだしている。
予算委員会で安倍派の裏金を牛耳っていた元会計責任者を承知するかどうか投票になれば、公明党は招致に賛成するという。

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こうやって与党も野党も自分たちの主張を明確に表明することで
選挙のときにどの党に入れたらいいか選択しやすくなる。

新しい時代が来ていることかに、政党も意識したほうがいいと思う。

 

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2025年2月19日 (水)

日本はどこへ行くのか(7)

「言ったことすべてを実現するのは民主主義政党がやることではない」
と石破首相。
首相選挙で公約に掲げたことをやらないという。
日本丸をどう舵取りしていくのか、まったく見えなくなってしまった。
選択的夫婦別姓についても歯切れが悪くなった。
自民党のなかでイイコになろうとしているのだろう。

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国民のためにどうしたらいいのか、
ほかの党員ができなかったことを石破ならではという形で
勇気をもってやったほうがいい。

何がやりたいのか見えないのが、石破さんのいちばん弱いところ。
岸田さんも同じように、何がやりたいのか見えなかった。
自民党も石破さんもしっかりしてほしい。

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2025年2月18日 (火)

日本はどこへ行くのか(6)

高齢化の先頭を走っている日本。
2000年に介護保険ができたことで、
一部の地域で行っていた訪問看護などのサービスが全国どこでも受けられるようになった。

しかし、25年が経ち、厳しい状況になってきた。
特に、訪問介護はたいへんだ。
24年の休廃業は61件。
そのほか事業停止も含めると784件になる。
通所や短期入所も70件、有料老人ホームも25件。
負債を整理できないまま事業を立て直せない場合は、倒産ということになる。

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制度を存続させるには、介護保険報酬の見直しが必要だと思う。
高齢化の先頭を行く日本の介護システムがほころびないように手を打つ必要がある。

 

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2025年2月17日 (月)

鎌田實の一日一冊(445)

「千の流れ星」(狩野耕生著、河北新報出版センター)

陸前高田にある漂流ポストに送られてきた手紙を一冊の本にまとめた。
著者自身も余命半年と言われたがんのサバイバー。

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ぼくも10年ほど前、漂流ポストを取材で訪ねたことがある。
亡くなられた人を思う気持ちが胸を打つ。
ぜひ、読んでほしい。

 

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2025年2月16日 (日)

アジが食べたくて

アジフライとたたきが食べたくて、
茅野市にある割烹たむらへ。

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豊洲から取り寄せたというアジは新鮮でおいしかったです。

 

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2025年2月15日 (土)

世界はどこへ行くのか(29)

イスラエルのネタニヤフ首相がトランプと会談。
トランプ大統領はガザをアメリカが所有すると提案し、ネタニヤフも賛成した。

ガザの町の現況を見ると、もう人が住めるような状況ではない。
そうしたのはネタニヤフだ。
テロリストを捕まえるためと言いながら、一般市民が住めないようしてきた。

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それをトランプが再生させると言う。
地中海に面したガザは避暑地になる、とビジネスマンのトランプは考えているのだろう。
そして、170万人近いガザの市民はヨルダンやエジプトへ移す、という。
とんでもない作戦である。
トランプは、ユダヤの保守派の人たちや、アメリカ国内の福音派の人たちの支持を得るために、ネタニヤフがやりたいことをしようとしている。

これからヨルダン川西岸地区も締め付けが強くなり、パレスチナ人は住みづらくなっていくだろう。

Photo_20250214110401パレスチナ自治区の子どもたち(2014年撮影)

ユダヤ人はかつてホロコーストの悲劇を体験した。
なのに、今度はユダヤ人がパレスチナ人に対して同じことをしようとしている。
民族浄化というのは危ない発想である。
1948年、この一帯にパレスチナ人が住んでいたことを忘れないようにすべき。
そのパレスチナ人が人間らしく生きられるようにすることが世界の役割のはずだ。

 

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2025年2月14日 (金)

世界はどこへ行くのか(28)

パリ市がX(旧ツイッター)のアカウントを閉鎖。
ドイツ、オーストリアの60以上の大学や研究機関も利用を停止した。
Xは、ドイツの総選挙で、極右政党AFDを後押ししている。

イーロン・マスク氏はアメリカの政府効率化省のトップになったが、
国際開発局という対外援助機関を閉鎖しようとしたり、
行政も大幅なリストラを試みたり、やりたい放題。
彼はもともとテクノリバタリアンの代表選手で、「政府はいらない」というのが彼らの目標だ。

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マスク氏は、他者の感情をすばやく察知し、適切な対応をとる能力EQ、共感指数が低いのに対し、システム化指数という論理・数学的知能が天才的。
極端にシステム化された脳をもつハイパーシステマイザーともいわれる。
部下を無慈悲に解雇することを躊躇しない。

Xの利用を停止する、テスラの車に乗らないといった行動が、
彼の動きを止めることになるといいのだが…。
ぼく個人は、テスラという車に興味はないし、Xもやらないようにしている。

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2025年2月13日 (木)

世界はどこへ行くのか(27)


中国・杭州のAI企業が開発したディープシークが世界にショックを与えている。
低コストで、先端半導体を使わない生成AIを次々に発表。
三代目は、chatGPTに匹敵する性能だといわれている。

これにより、アメリカの半導体大手エヌビディアの株価が大きく下がり、
93兆円の時価総額が一日で吹っ飛んだという。
半導体市場の先頭第一グループはエヌビディア、第二グループはサムソンやTSMC。
その後ろから、日本は先頭集団に追いつけるかどうか。
そんな状況のなかで、ディープシークの生成AIが先端半導体を使わないとなると、
これからの半導体の需要が読みづらくなる。

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日本の半導体メーカー・ラピダスは政府が700億円近くを投入予定。
この20年近く、世界の先頭を走れなくなっている日本にとって、
半導体は頼みの綱である。

AIの世界では、圧倒的にアメリカが勝ちだと思っていたが、
中国が逆襲を仕掛けている。
そこへ日本の先端開発が絡んでくるとおもしろいのだが、
なかなかそうはいかない。
自民党が引っ張ってきた日本づくりは後手後手に回ってるように思う。
自民党も立憲民主党もガラガラポンして、新しい日本をつくるための新しい政党をつくったほうが早いかもしれない。
世界はどこへ行くのか、日本はどこへ行くのか、いよいよ混沌としてきた。

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2025年2月12日 (水)

チョコ募金ありがとうございました

JIM-NETのチョコ募金の受付は終了いたしました。
今季は13万個用意しましたが、第三コーナーをまわったところで数が伸びず、苦戦しました。

そんなとき、「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)などで呼びかけてくださったことが大きなバネとなりました。
「大変そうなら応援しよう」「二度目の寄付をしよう」という方が多かったようです。
たくさんの企業や福祉施設にも応援していただきました。

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チョコレート・フォー・ピース!

心から御礼を申し上げます。

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2025年2月11日 (火)

登美のそば

蓼科へ向かう道はそば街道とも呼ばれています。
そのなかでも「登美」は、ぼくがよく食べに行くそば店。
田舎そば、特にカボスそばが気に入っています。

Img_1846カボスそば

Img_1844田舎そば

Img_1845_20250211122101 十割そばのごぼう天

ここのそばは、十割そばも、田舎そばも、白雪もおいしいです。
ただ、ぼくの口にはたれがちょっとしょっぱいので、
少し水を足して食べていますが、そばは抜群にうまいです。

 

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2025年2月10日 (月)

すがた展開催中

久しぶりに茅野市美術館に行きました。
常設展示室では「すがた~それぞれの視点」が3月末まで開催されています。
柔らかいタッチの吉浦摩耶さんの作品や松樹路人さんの大作、矢崎虎夫さんの彫刻などを見ることができます。

これらの作家は、諏訪中央病院にもゆかりがあり、病院の玄関にある大きな木彫は矢崎虎夫さんの作、入って真正面にある500号の大作は、吉浦摩耶さんと中尾彰さん夫妻によるものです。

ちなみにこの写真は、ぼくの家にある中尾彰さんのはがき大の作品。

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「すがた~それぞれの視点」展は3月30日まで開催中。
ぜひ、訪ねてみてください。

http://www.chinoshiminkan.jp/museum/index.htm

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2025年2月 9日 (日)

「何よりも肉体を」

昨年12月に唐十郎を偲ぶ会が行われました。
残念ながら、都合が合わず出席できませんでした。

唐組から「青春・愛・挫折・希望…何よりも肉体を」という唐さんの直筆サインをいただきました。
何よりも肉体にこだわっていた、唐さんらしい言葉です。

ぼくも唐さんとは違う意味で肉体にこだわっています。
生きているかぎり、病気になっても、障害があっても、自分の肉体とともに生きていくのですから。

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麿赤兒や四谷シモンらが参加したと聞き、
会いたかったなと思いながら、唐十郎を偲んでいます。

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2025年2月 8日 (土)

鎌田劇場へようこそ!(573)

「ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女」

ナチスの密告者となったユダヤ人女性の実話。
生き延びるため、たくさんのユダヤ人をゲシュタポに売った。
戦後もつらい人生だった。
自殺を試みて失敗する。
加害者であり、被害者であった。

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2/7から公開。

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2025年2月 7日 (金)

本日、新刊発売

『お金が貯まる健康習慣』(主婦の友社)

経済評論家の荻原博子さんと鎌田實が
お金をためながら長生きできる「健康」と「お金」について対談しました。

健康習慣を三日坊主で続けられない人も、
健康とお金の関係がわかれば、食事や運動の行動変容が起きやすいのではないでしょうか。

荻原さんは、かつて肥満で腰痛、膝痛、高血圧が起きていましたが、
「5キロやせたら100万円」と言い聞かせて、ダイエットに成功しました。

介護費用は平均月8万円、一人約500万円がかかります。
介護不要のPPH(ピンピンひらり)を実現すれば、
もっと楽しいことにお金を使えます。

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「5キロやせたら100万円」とは?
「老後2000万円はホントに必要?」
「60代女性がメタボだど、年間医療費が10万円アップ」

健康とお金の関係がわかる一冊です。
ぜひ、お読みください。

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2025年2月 6日 (木)

世界はどこへ行くのか(26)

UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)の活動禁止法がイスラエルが施行された。
ガザなどパレスチナ自治区は、医療・教育支援がなければ生きていけない。
イスラエルはガザを破壊しつくし、さらに支援のルートを断った。

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Photo_20250206095301 穏やかな日常があったころのパレスチナ自治区(2014年撮影)

UNRWAの保健局のトップ清田明宏局長とは、かつて一緒にガザなどを訪ねたことがある。
彼がいま、どれほど苦労しているか。
ガザの医療機関や学校を機能させていくには、
世界の応援が必要である。

Photo_20250206095303イスラエルにより破壊されたガザ南部

 

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2025年2月 5日 (水)

世界はどこへ行くのか(25)

アウシュビッツ解放80年の式典で、99歳の生存者がスピーチをした。

「異質とみなされることが迫害につながることを、私たちは身をもって知っている」
「憎しみにまみれた人間がいかに冷酷になれるかも知った」

Photo_20250205091001アウシュビッツ強制収容所のゲートには「働けば自由になる」の言葉が

今、ネタニヤフ首相を中心にしたイスラエルの保守的な人たちにも同じことが言える。
他者への不寛容や嫌悪は平和を生み出さない。

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2025年2月 4日 (火)

世界はどこへ行くのか(24)

トランプ大統領は連邦政府のDEIプログラムを終了する大統領令に署名した。
DEIとは、ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包括性)の頭文字。
1965年から始まった、連邦政府職員の雇用の平等と公共事業でのマイノリティの積極的雇用を求めた大統領令を撤回したことになる。
マクドナルドやウォルマート、IT大手メタなど
民間企業にも、圧力をかけている。

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DEIによりマイノリティが優遇され、白人は不利益を被ってきたというのがトランプの考えだ。
白人至上主義に戻っていきそうで怖い。

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2025年2月 3日 (月)

世界はどこへ行くのか(23)

トランプの政治の私物化は甚だしい。
連邦議会襲撃事件で服役していたトランプ支持者らに恩赦を与えた。
WHO脱退も、パリ協定再離脱も予定どおり。

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民主主義は曲がり角に立たされている。
大統領就任後、ワシントン大聖堂での礼拝で「マイノリティに慈悲を与えてほしい」という司教に対して、
トランプは「無礼な方法で教会を政治に巻き込んだ」と憤慨した。
選挙のときには、キリスト教右派を意識したパフォーマンスを行っており、
教会を政治に巻き込んできたのはトランプのほうなのだが。
トランプにかき回されても、日本は民主主義や平和を守っていかなければならない。
アジアの平和のために日本は協調主義を貫いていくことが大事だと思う。

 

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2025年2月 2日 (日)

世界はどこへ行くのか(22)

シリアのアサド政権が倒れたことは朗報だった。
アサドは50年、親子二代にわたって恐怖政治を続けてきた。

シリアのダマスカスで病気の子どもたちを支援しているNPOと連絡をとるため、
イラクからシリアに入ったことがあった。
イラクのタクシーであったために、秘密警察のような人物に尋問された経験がある。
ビザも取って入国申請したにもかかわらず、強圧的なチェックを受けた。
怖い国だと思った。

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そのアサド政権が崩壊して、シリア国民会議ができかかっているが、本当にできるかどうかわからない。
暫定政府を支援するシリア解放機構はかつては過激派だった。
解放機構を解散すると発表している。
そして、新憲法基礎を協議すると述べている。
本当にそうなるかどうか、ほかの反体制組織がどう出るかで決まってくる。
それぞれ組織にある後ろ盾の思惑が絡んでくるからだ。

アサドを支援していたのはロシアとイランだった。
だから、この二国の力はだいぶ削がれたと言っていい。
その代わりに出てきたのが、トルコの支援を受けているシリア国民軍や、
トルコとは敵対関係にあるクルド人勢力主体のシリア民主軍などである。
シリア民主軍はアメリカと連携し、過激派組織イスラム国と対峙してきたこともある。
関係国の思惑に踊らされないか心配だ。

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シリアが国民会議をつくり、新憲法がつくれるかどうか。
この半年ほどは注視したい。
シリアが安定しなければ、シリア難民はいつまでたっても帰れない。
難民を抱えている国も不安定を抱え込むことになる。
だからこそ、シリアを安定した国にしなければならない。

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2025年2月 1日 (土)

日本はどこへ行くのか(5)

3年に一度の今回の介護報酬改定では、
介護全体では1.59%引き上げられたが、訪問介護の基本報酬は2~3%引き下げられた。
これによって、訪問介護事業者は大きなダメージを受けている。
改訂前、訪問介護事業者は7.8%の黒字を確保をしていたので、これがやり玉にあがったのだ。

もともと訪問介護事業者は黒字を出しているとはいってもわずかで、職員の処遇改善ができないところへ、今回の基本報酬の値下げとなった。

サ高住のような集合住宅を効率的にまわる事業者はなんとかもちこたえているが、
地域を一軒一軒まわる中小零細の訪問介護事業者はひとたまりもない。

この状況を考えると、訪問介護の報酬を引き下げたのは厚労省の間違いだったと思う。
在宅介護を希望する高齢者は多く、それを支えるためには訪問介護はさらに充実が必要。
政治はすぐにでも手を打つべきだ。

介護保険の問題点について、上野千鶴子さんと語り合った。
共同ニュースや、YouTubeで配信されているのでご覧ください。

http://kamata-minoru.cocolog-nifty.com/blog/2025/01/post-be30d2.html

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