« TVシンポジウム | トップページ | 鎌田劇場へようこそ!(574) »

2025年2月27日 (木)

日本はどこへ行くのか(12)

介護保険制度ができて今年で25年。
在宅ケアが充実してきた。
訪問診療、訪問看護、訪問介護の3つがバランスよくあることによって、
家にいたいという人を在宅で見ることができる。
介護保険の制度の優れた点である。

しかし、訪問介護ステーションなどが経済的に成り立たず、倒産や閉鎖が追い込まれている。
給料も安く、人材も集まらなくなった。

訪問介護の人たちの給与を増やす必要がある。
そのためには介護報酬の見直しも早急にしないといけない。

E55d8b6f6dc4435f9869fa67c5262d2e_0

現在、介護施設で働いている外国人は約5万3000人。
この人たちの支えはとても大きい。
さらに政府はこの春から、特定技能や技能実習の人たちに研修を条件に、訪問介護も解禁する。
どれだけの人が訪問介護に応じてくれるかわからないが、とてもいいことである。

日本は高齢化のスピードも速ければ、人口減少のスピードも速い。
介護保険制度を成り立たせていくには、外国人の働き手をが大切である。
受け入れる側の日本人の意識も変えていく必要があるように思う。

かつて諏訪中央病院看護専門学校の校長をしていたとき、
中国出身の学生たちを教育してきた。
とても優秀で、看護師となり、日本の病院に勤めている人も多い。
看護も、介護も、外国人が必要な時代になってきていることを認識する必要がある。

 

|

« TVシンポジウム | トップページ | 鎌田劇場へようこそ!(574) »

経済・政治・国際」カテゴリの記事