日本はどこへ行くのか(12)
介護保険制度ができて今年で25年。
在宅ケアが充実してきた。
訪問診療、訪問看護、訪問介護の3つがバランスよくあることによって、
家にいたいという人を在宅で見ることができる。
介護保険の制度の優れた点である。
しかし、訪問介護ステーションなどが経済的に成り立たず、倒産や閉鎖が追い込まれている。
給料も安く、人材も集まらなくなった。
訪問介護の人たちの給与を増やす必要がある。
そのためには介護報酬の見直しも早急にしないといけない。
現在、介護施設で働いている外国人は約5万3000人。
この人たちの支えはとても大きい。
さらに政府はこの春から、特定技能や技能実習の人たちに研修を条件に、訪問介護も解禁する。
どれだけの人が訪問介護に応じてくれるかわからないが、とてもいいことである。
日本は高齢化のスピードも速ければ、人口減少のスピードも速い。
介護保険制度を成り立たせていくには、外国人の働き手をが大切である。
受け入れる側の日本人の意識も変えていく必要があるように思う。
かつて諏訪中央病院看護専門学校の校長をしていたとき、
中国出身の学生たちを教育してきた。
とても優秀で、看護師となり、日本の病院に勤めている人も多い。
看護も、介護も、外国人が必要な時代になってきていることを認識する必要がある。
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