日本はどこへ行くのか(5)
3年に一度の今回の介護報酬改定では、
介護全体では1.59%引き上げられたが、訪問介護の基本報酬は2~3%引き下げられた。
これによって、訪問介護事業者は大きなダメージを受けている。
改訂前、訪問介護事業者は7.8%の黒字を確保をしていたので、これがやり玉にあがったのだ。
もともと訪問介護事業者は黒字を出しているとはいってもわずかで、職員の処遇改善ができないところへ、今回の基本報酬の値下げとなった。
サ高住のような集合住宅を効率的にまわる事業者はなんとかもちこたえているが、
地域を一軒一軒まわる中小零細の訪問介護事業者はひとたまりもない。
この状況を考えると、訪問介護の報酬を引き下げたのは厚労省の間違いだったと思う。
在宅介護を希望する高齢者は多く、それを支えるためには訪問介護はさらに充実が必要。
政治はすぐにでも手を打つべきだ。
介護保険の問題点について、上野千鶴子さんと語り合った。
共同ニュースや、YouTubeで配信されているのでご覧ください。
http://kamata-minoru.cocolog-nifty.com/blog/2025/01/post-be30d2.html
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