朗読
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予算案が衆議院を通過。
高校の授業料無償化は本当に必要なのだろうか。
今まで、世帯年収に応じ私立公立の高校授業料には支援金制度があった。
世帯年収が590万円以上910万円未満の家庭では、私立公立とも11万8800円の支援があり、
公立では実質、授業料が無償となっていた。
さらに私立では、590万円未満の場合、上限約40万円が支給されていた。
今回の予算案では所得制限が撤廃。
公立では事実上一律に授業料が無償化、私立では上限45万7000円を保障するという。
これはいくらなんでもやりすぎだと思う。
ぼくの孫は私立の中学に通っており、来年から高校に入る。
今回の予算案の恩恵を受けるわけで、親は歓迎するだろう。
しかし、日本全体を考えるとやはり賛成できない。
私立高校に行くなら、授業料のことも考慮したうえで選択すればいいのではないか。
私立高校の支援金を45万7000円も出せば、私立の授業料はどんどん値上がりしてしまうだろう。
公立高校には生徒が集まらなくなる可能性もある。
ただし、2026年からの小学校の給食の無料化は大賛成。
給食費を出せない親のつらい気持ちを考えると、今年からでもやるべきだと思う。
もっとも問題なのは自民、公明、日本維新の会が合意した来年からの「医療費4兆円削減」。
今も病院は存続が大変で、特に地方の小さな病院は医者不足にあえいでいる。
高度医療と救急医療をやっている病院はやれぱやるほど赤字が出る。
関西の高度医療・救急医療を行う病院では、患者がたくさん集まるが数十億円の赤字だという。
そんな病院全体が息も絶え絶えの状況のなかで4兆円も削減するとどうなるのか。
とても問題である。
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JUSTPEACE!
イラク、シリア、そして世界のこどもたちとともに
日時:3月20日(木)~3月25(火) 11:00~18:30
(初日・20日は15時から/最終日・25日は16時まで)
会場:文房堂神田本店 4階ギャラリー
JIM-NETがかかわる子どもたちの写真や絵画の展示会が開催中です。
オリジナルグッズやシリアの難民女性のハンドメイドグッズなどの販売もあります。
★3月23日 15時~
サヘル・ローズの朗読とトーク
「Dear 16とおりのへいわのちかい」
会場限定(定員50人)
参加申し込みはこちら↓
https://www.jim-net.org/2024/12/13/10688/
ぜひ、いらしてください!
写真は3/20のイベントの様子。
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1986年4月26日、チェルノブイリ原子力発電所が爆発。
3号炉は燃料棒を取りだせなかった。
そのため、石棺で覆い、放射線がばらまかれるのを防いだ。
しかし、その石棺もセメントや鉛がひび割れるようになり、
さらにドームで覆われている。
そのドームに、最近、ロシアがドローン攻撃をした。
破廉恥な行為である。
台湾の問題をはじめ、東アジアはリスクがいっぱい。
北朝鮮がいて、中国がいる。
国民民主党が新たな原発をつくると言いだして、驚いた。
原発を歓迎する企業のプッシュがあったのだと思う。
原発をつくるには15年もかかる。
電力問題は新しい原発では解決できない。
ドローン攻撃を受ける可能性もある。
新たに原発をつくるのは反対。
現行の原発は動かしながら、老朽化とともに止めていき、再生エネルギーに変えていくことが正しい選択だと思う。
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東日本大震災から14年。
南相馬市にある絆診療所の遠藤清次先生が
「報道ライブ インサイドOUT」(BS11)という番組で紹介されていました。
ぼくもこの番組に出たことが何度かあります。
遠藤先生には、3/9の「日曜はがんばらない」(文化放送、日曜朝6時20分~)にも10年ぶりに出演していただきました。
「絆を知って」という歌を職員と作ったりして、
災害復興住宅で孤独になりかけている人たちを訪問してあるいたりしています。
すごい人です。
「日曜はがんばらない」遠藤先生出演の回は、こちらから聞くことができます ↓ ↓ ↓
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JUSTPEACE!
イラク、シリア、そして世界のこどもたちとともに
日時:3月20日(木)~3月25(火) 11:00~18:30
(初日・20日は15時から/最終日・25日は16時まで)
会場:文房堂神田本店 4階ギャラリー
JIM-NETがかかわる子どもたちの写真や絵画の展示会がはじまります。
今回の企画展は、映像ジャーナリストの玉本英子さんが取材したイラクとシリアの様子。
会期中はさまざまなイベントを開催したり、JIM-NETのオリジナルグッズやシリアの難民女性のハンドメイドグッズなどの販売もあります。
★3月20日 13時~14時15分(12時30分開場)
Pray for Peace! ~朗読と歌、そしてPeaceトーク♡
出演者:サヘル・ローズ(表現者)
Yae(半農半歌手/シンガーソングライター)
鎌田實(JIM-NET名誉顧問 医師・作家)
3人でパレスチナやウクライナの平和について考えてみたいと思っています。
Yaeさんのすばらしい歌をぜひ、ご堪能ください。
参加方法は会場とオンラインのハイブリット開催。
お申込みはこちらからお願いいたします。
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60年ほど前の中学生のころ、
学校は荒れていて、チェーンを持って意気がる同級生がいた。
校舎の裏に、気弱な生徒を連れ出して、100円とか、200円とか、たかったりする。
強い生徒は相手にしない。
おどし、ゆすり、たかりの小悪人。
ホワイトハウスにそれが得意な三人衆がいる。
トランプやバンス、マスクである。
ウクライナからレアアースをぶんどろうとするなんてのは、まさにそんな感じがする。
こんな人たちがリーダーの国と同盟を組まざるを得ないから大変だ。
3人ともEUのリベラルな考え方が嫌いなんだろう。
議論を積み上げるよりも、覇権主義のプーチンと話をつけるほうが楽だと彼らは考えているのだと思う。
中国を切り離して、まずロシアを手懐けることを考えているように言われているが、
この3人は簡単に手のひら返しをして
旨味が見えてくれば、中国とも手を結ぶだろう。
特に、マスクは中国と仲良くしていたいので、手のひら返しはかなりの確率で起きる可能性がある。
そんなことも読みながら、日本は上手に同盟として、つかず離れず、
緩やかな連携を保っていくことが大事なんだろうと思う。
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電気自動車に興味を持つ人の多くは、環境のことを考えている。
アメリカでは、民主党支持者のほうがテスラを買っていたと推測される。
しかし、イーロン・マスク社長のやりたい放題が嫌になって、テスラに乗るのも不愉快というオーナーが増え出しているとか。
EVメーカーもテスラを超えるところが出始めている。
テクノリバタリアンのマスクは「究極の自由」を目指している。
今はアメリカ政府に入り込みやりたい放題だが、
彼の目指す「究極の自由」は、国家を壊してしまう。
彼らは、お金のない世界を作りたいと思っている。
お金は基本的には国家が管理している。
国家に管理させたくないのだ。
ビットコインなどのブロックチェーンを作っている。
胴元のいないカジノのような、とんでもないお金が飛び交う社会を作り出し、
膨大な儲けを1%の人々で独占しようとしている。
ぼくは「自由」を目指してきたが、テクノリバタリアンたちの「究極の自由」はアナーキーすぎる。
危険だと思っている。
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「林修の今知りたいでしょ!」(テレビ朝日)
3月13日(木)夜7時 3時間SP
「今夜決定 外国人856人が感動した
最強ジャパンフードランキング ベスト25」
鎌田實が出演します。
ぜひ、ご覧ください。
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東日本大震災のときには、陸前高田に何度も通いました。
そこで知り合った医療や看護、介護の人たちは、
自分たちも被災者であるのにもかからず、
住民の健康を守るために必死に駆け回っていました。
彼らは劇団ばばばを結成して、自作自演のお芝居で、健康を守るための大切な情報を、おもしろおかしく伝えていました。
ぼくも出演させてもらったことがあります。
今年で、14年。
忘れることのできない悲しみや絶望を抱えています。
きれいさっぱり元に戻ったわけではありません。
それでもみんな前を向いて、より困っている人たちのために、手を差し伸べようとしています。
そうすることで、自分たちも力を得ているように思います。
彼らとは今も交流が続いています。
ぼくが講演で青森や岩手へ行くと、わざわざ聞きに来てくれます。
蓼科にも2泊3日で遊びに来てくれたことがありました。
これからも彼らを応援しながら、交流を重ねていきたいと思っています。
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陸前高田にある「漂流ポスト」を訪ねたことがある。
ここには、災害や事故などで亡くなった人に宛てた手紙が全国から届く。
その数は1000通を超えた。
その手紙を集め、『千の流れ星』(狩野耕生著、河北新報出版センター)という本になった。
こんな手紙が紹介されている。
「あれから6年。早いなあ。俺の中では311で止まっている。
オヤジ、おふくろ、蓮華、三人元気でやっているか。
俺はあの日が起きてから、生きることを諦めた。
死のうと思った。海が憎くなり、見たくもなく知らない土地へ逃げようと思っていた。
(中略)
蓮華へ。3歳という若さ。短い人生でしたね。
パパが代われるなら代わりたいよ。
今もそう思う。
忘れられるわけがない。
生まれてきてくれた時、一緒にお風呂。散歩、ドライブ、いろいろ。
パパはあなたへ何ができましたか。
良いパパでいてあげることができましたか。
家族で過ごした自宅を直したよ。
全部同じに直した。
走り回っていた同じ家だよ。
3人でおいで。待ってる。
(中略)
オヤジ、おふくろ、蓮華。
俺は負けねえ。
空から見えるだろう、トラックの看板。
夕方になると光る、遠藤造船の光が。
俺はここにいる、いるぞ。」
ぼくは、頼まれてこの本の帯を書いた。
「東日本大震災で家族や身近な人を亡くし、残された人々には、日を追うごとに少しずつ前向きになる気持ちと、決して乗り越えることができない思いとが同居している。
漂流ポストには、そんな人々の心の叫びが寄せられている。
熱い手紙。泣きながら読んだ。」
ぜひ、皆さんに読んでもらいたいと思う。
漂流ポストは、カフェを営む赤川勇治さんが10年前に設置したものだが、
現在は、陸前高田にある慈恩寺に移された。
明日は、3月11日。
東日本大震災が起きて14年になる。
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トランプが再び大統領になり、無茶を始めると、
安倍さんがいてくれたらな、という声が聞こえてくる。
確かに安倍さんの役割は大きかったと思う。
しかし、安倍政権でやった異次元緩和は、とんでもない円安を作った。
輸出国の日本は表面上、貿易収支もまあまあの状態が続いた。
異次元緩和で日本がたたかれていけば、株価が下がるが、
下げないために国債を国が買う。
異次元緩和の開始前は、国債保有残高は120兆円だったが、現在は590兆円である。
国のお金で株高を演じていたにすぎない。
異次元緩和から脱却するため、政策金利を0.5%程度まで引き上げた。
かつての日本に戻るには14年もかかるという。
人口減少が起きていくことで作ってもものが売れない。
そして、作る人もいない。
厳しい状況が続いてく。
これを突破するには、ガラガラポンでまったく新しい日本を作るくらいの意気込みが必要なのではないか。
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今年は戦後80年。
日本は第二次世界大戦に参戦し敗戦した。
沖縄の被害は大きかったが、それ以外にも全国各地、空襲を受けた。
政治の流れはときどき軍拡への波が起こるが、何とか非戦を守り続けてきたことは胸を張っていい。
どことも戦わないようにするには、突出した外交力が必要だ。
アメリカと仲良くしながら、アメリカに頼りきらないこと。
アジアのなかでどう平和を構築していくかが問われている。
北朝鮮と中国はどうしても好きになれないが、それでも巧妙な外交力でつかず離れずというのが大切だろう。
同時に信頼できるアジアの国々とはいい関係をつくっていくこと。
ヨーロッパの国々は距離的に遠いが、考え方は近いので、やはりいい関係を築くことが大事である。
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世界が息苦しくなってきている。
韓国では弾劾裁判をするかどうか揉めている。
北朝鮮は核保有国だと言い張ろうとしている。
一人独裁の中国は経済的につまずき出している。
アメリカはインフレを嫌っているはずなのに、インフレを起こすような高額関税をかける暴挙に出ている。
ヨーロッパを見ても、ドイツも、フランスも、極右が台頭し政権は不安定。
日本は、安倍一強時代、予算案はあっという間に通った。
でも、今、ヨタヨタしているけれど、石破首相と立憲の野田代表の党首討論などは久しぶりにきちんとした議論になっていた。
国民民主も、維新も、公明も、中道保守的と言えなくもない。
世界が混沌としているなか、日本は中道保守的な空気のなかで
日本丸を守っていくのが一番リスクが少ないのではないかと思う。
もちろん、もっと右の人や、もっと左の人もいていい。
でも、多くの人たちが中道保守のあたりでまっとうな議論を続けていくことが、
日本の活路が見いだす方法だと思う。
とりあえず中道保守が居心地がいい。
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