つながり
大学時代にお世話になった篠原教授のことを書きましたが、
懐かしい人とのつながりが、不意に再開することがあります。
2006年、NHKの紅白歌合戦の特別審査員をしたとき、
たくさんの人たちから連絡がありました。
発生学の三木成夫先生の奥さまから長いお手紙をいただきました。
三木先生は、ぼくの思想の基礎をつくってくれたと言えるほど、影響を受けた人。
先生が芸大に行ってからはお会いすることもなく、すでに他界されていました。
ぼくは、自分の本で、三木先生の「生命の記憶」について書いたのですが、
そのことを奥さまも知っていたようでした。
お手紙をいただいてから、奥さまとお話する機会を得ました。
紅白の反響は大きく、都立西高時代の友人からも連絡をもらいました。
一人は、韓国で事業を起こして成功した人。
もう一人は、パリで剣道を教えている作家。
シンガポールでも放送があるようで、ぼくの「がんばらない」のファンで、日本語が読めるという人から手紙をもらうようになり、日本に来るたびにお会いするようになりました。
クリスマスの頃になると、シンガポールからたくさんの蘭の花が病院に送られてきたこともあります。
2000年代、まだ紅白歌合戦のパワーがあった時代の話です。
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