日本はどこへ行くのか(27)
エンゲル係数が3年ぶりに高水準になった。
家計の消費支出に占める食費の割合をエンゲル係数というが、それが28.3%になった。
ガス代や電気代、家によってはガソリン代、子どもの教育費、
旅行など、いろいろとお金が必要だが、
貧しくなると、削れるところから削っていき、なかなか削ることができない食費の比率が
高くなっていく。
野党は、いろいろなスタイルの減税を訴えている。
ぼくは、減税は人気取りだと思い、
生活が厳しい人にしぼって、できるだけ大型の支援をするほうが良策だと思っていた。
だが、エンゲル係数がこれだけ上がってくると、
エンゲル係数を下げるためだけでも食品の消費税をゼロにするという案は
理由が明確だというふうに思い直している。
自民党の無策が、国債に頼ってジャブジャブと赤字を出したこの国の経済を作った。
それを今、経済がデフォルトに陥らないように、
自民党が土俵際で必死に守っているというおかしなスタイルが出来上がった。
自民党がもっと早くからまともな政策をしてればよかった、というのは言うまでもない。
とにかく、この国には末期的兆候が出ているように思う。
心配だ。
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